今日はあまり経験したくはないですが撤退した場合の対応について解説します。
レンスペをやられている方は常にそのリスクと隣合せだと思うので是非参考にして下さい。
私は今年に入って2件の撤退を経験しました・・・
ただし徹底の経験から多くを学ぶことが出来ましたので記事にします。
特に第2号物件撤退の話は、予想外の出来事が起きたり、撤退影響を抑える秘策をマスターすることもできたので有益な記事になっていると思いますよー!
第1号スペース撤退について
売上が急激に落ちてきたのは3月頃。
今まで順調に業績をキープしていたので、何事と思い、周辺のスペースを検索して見ると、なんと競合スペースが5件も増えていました・・・
しかも、駅から近く内装も綺麗!
価格こそ負けてなかったですが、価格差はそこまで差は無かったので、駅近&綺麗な内装には勝てません。。
その後もどんどんスペースは増えていき、業績は急下降、一気に赤字になりました。
第1号物件の業績は以下の記事ご参照。
業績悪化のトレンドを掴めるかもしれません。
春は物件が活発に動く時期なので、レンスペが増える可能性もあり要注意です。。
そして、更に業績悪化に拍車をかけたのが、営業時間の短縮です。
地域柄なのか、元々スペースのマナーを守らない人が多く、近隣住民から騒音のクレームが多発したので、営業時間〜21時までの時間短縮を余儀なくされました。。
深夜時間帯の利用は多かったので、営業時間帯の短縮はかなりダメージが大きかったです。
以下、今回の撤退経験からの教訓です!
スペースの差別化
改めて差別化の重要さを認識しました。
第1号スペースは、元々同建物の別の部屋から移転した経緯もあり、内装が移転後の部屋とマッチしていなかったので、内装がかなり微妙だったのです。。
当初はそこまで競合他社もいなかったのである程度集客はできましたが、立地も格段に良いわけではなかったので、競合他社の増加に耐えられなかったんだと思います。
地域最安をうたっていましたが、内装と立地の良さには勝てませんでした。。
価格で勝負しようとするのは無謀かもしれません。いかにコスパ良く内装に注力できるか、そして利用者の声に真摯に耳を傾け、スペースを臨機応変に改善していくことが大事だと実感しました!
近隣住民へのクレーム対応
ここはどんなに入念に下調べしてもゼロにするのは不可能です。
クレーム対応を想定した業績計画は大事ですね。
例えば、深夜の時間帯に頼らないスペース作り(ターゲットを主婦やシニア層にする)とか良いかもですねー。
また、最大限クレームを無くす方法としては、防音設備の整った部屋とか既に商業施設が入っている物件を選ぶとかもありかもしれません。
ただ、そのような物件は家賃が高くなる傾向にあるので、収支が回るかよく検証が必要です。
第2号スペースの撤退について
次は第2号スペースの撤退の話です。
第2号スペースは、予想外の出来事への対応と撤退影響を抑える秘策をご紹介します。
まずは以下の記事で実績をご覧ください。
第2号物件はオープン当初から利益率低位が続いており不安定な物件でした。。
第1号物件オープン後、良い物件に巡り合えず焦りを感じていた中、ちょうど代行業者よりお手頃なスペースを紹介され、あまり考えずに勢いで契約してしまった物件です。
そりゃ失敗しますよね笑
オープン後は、物件が汚かったり、外の騒音がうるさかったりと口コミがあまり良くない上に、ライバルのスペースも数多くあり、中々利用者が伸びなかったのが撤退の要因です。
私のレンタルスペースの立地の選定基準は、『競合他社が少ない郊外エリア』なので、自分の軸をぶらさないことが重要ですね!
さてさて、撤退が決まったら即行動!
ということで仲介会社に解約の連絡を入れたところ、なんと・・・
3か月の短期解約条項が入っていたことが判明。。
うーん、まだ未熟だったころの物件契約だったのでそこまで見ていなかった・・・
ダメ元でオーナーに解約状況について交渉してもらったところ見事に撃沈。
みなさま、改めて物件契約時の内容は良く見ましょう!
特に短期解約条項が入っていると結構なダメージです。
(不動産契約についての記事は以下ご参照)
こうして粛々と撤退準備を進めていたのですが、3か月赤字のまま過ごすことになりそう・・・
このまま何もせず赤字を垂れ流すのは勿体ない。
何か出来ることはないか考えた結果、以下のリカバリー策を講じてみました。
新たなスペースへの移転
ちょうど撤退を検討し始めた頃、神奈川郊外の第6号物件と同じ建物内に家賃4万円の部屋がずっと空いていたことを思い出しました。
そこで、第2号物件の設備をそのまま移転してみようと思い、仲介手数料・敷金・礼金無しの強気な条件で前回お世話になった不動産仲介へ交渉してみました。
ダメ元でしたが、何とすんなりと「良いですよ」と快諾。
おそらく入居が中々付いていなかったこと、1件目の実績があったことが大きかったかも。
こうして、引越し代金、代行業者によるスペース設置費用等で10万円程の追加投資は発生しましたが、第2号物件の設備をそのまま生かす形で新スペースへの移転に成功しました。
設備無しでそのまま再オープン
さて、移転したものは良いものの、第2号物件は3か月後まで家賃がかかってしまうことは避けられません。
何もしないのは勿体ないので、ここは思い切って撤退後にもぬけの殻になった部屋のまま、料金は値下げをして再オープンしました笑
別記事で公開している第2号物件のリスティングページをご覧頂ければ分かりますが、結構ひどい状況です・・・
最悪誰も入らなくても良いやと開き直ってましたが、、
結構利用者がいました!!笑
あまり撤退前とペースは変わらずだったことが衝撃です笑
用途はヨガスペースやお喋りの場でご利用して頂くのが多いです。
以上、2点のリカバリー策を実践しました。
移転先のスペースはまだフル稼働といった状況ではないですが、少しずつ利用客も増えてきている状況です。
もぬけの殻になったスペースも、黒字とはいかなそうですが、予想以上に稼働は伸びてきており順調に赤字は縮小してくれています。
撤退は経験したくはないですが、ダメージを最小限に抑えることが重要ですので選択肢のひとつとして参考にして頂ければと思います。
本日も記事を読んで頂きありがとうございます。