本日のテーマは、クラウドファンディングのリスクを深堀していきます。
以下記事でもクラウドファンディングの基本事項を解説していますので参考にどうぞ。
クラウドファンディングの基本事項~事業者毎の特徴を紹介します~
クラウドファンディングの基本事項~実績公開・安全性について~
目次
投資においてリスクを正確に把握すること
クラウドファンディングに限らず、投資においてリスクを正確に把握することは大切です。
なんか怖いし、胡散臭いからやめよ。ではいつまでたっても投資で稼ぐことは出来ません。
又、リスクを把握しないまま投資を行なっていると、損失リスクが高まるばかりです。
投資においては、
①リスクを正確に把握し、
②リスクに対する対応を行い、
③リスクを軽減する
この3つが大切です。
クラウドファンディングのリスクについて
それでは実際にクラウドファンディングのリスクについて詳しく解説していきます。
投資先の業績悪化・倒産
最も大きなリスクとして投資先の業績悪化や倒産により投資したお金が戻ってこないリスクです。
クラウドファンディングは投資金の元本を100%保証している訳ではありません。
従って、投資先が業績悪化や倒産により借入金を返済できない場合は、損失が発生する可能性があります。
例えば大手クラウドファンディング業者のmeneoでは現在90億円近くの延滞が発生しています。
事業会社によっては延滞実績がゼロの会社もあるので、扱っている案件やどういった担保・保証を取っているかよく確認しましょう。
リスクに対する対応方法については以下の記事でも紹介しています。
運営会社の不正・倒産
投資先だけではなく、投資家から資金を集めるクラウドファンディング事業者の不正や倒産により投資家が損失を被るリスクもあります。
最近では、ソーシャルレンディング最大手のSBIソーシャルレンディングが融資先が計画通りに融資金を使用していなかったにも関わらず、資金使途の確認義務を怠ったとして業務停止処分を受けています。
本件により投資家への返済遅延が発生しています。
以上のように大手事業者においてもこのような事例が発生しています。
リスクを正確に把握して投資判断を行う
以上、クラウドファンディングのリスクについて解説しました。
この記事だけ見るとクラウドファンディングはリスクが高すぎと思うかもしれません。
然しながら私は、下記2点の対応を行うことで極力リスクを軽減させています。
- 優良な不動産を対象にしたプロジェクトに投資
- 複数のクラウドファンディング事業者に分散して資金を投資
優良な不動産取得資金を対象にしたプロジェクト
基本的に不動産取得資金の案件については、クラウドファンディング事業者が融資先の不動産に対して担保設定を行います。
クラウドファンディング事業者によっては、融資対象の不動産の所在地や担保評価を開示していますので、融資金に対してどれだけ担保評価でカバーできているのかを見極めています。
万が一融資先に返済懸念が生じた場合は、事業者は担保権を行使して不動産を処分し返済金に充てることが出来るので、返済懸念リスクを軽減することが出来ます。
逆に担保無保証の運転資金や新規事業のプロジェクト資金は、リスクが高いと判断し投資対象にはしていません。
複数のクラウドファンディング事業者に分散して資金を投資
これは、先ほどのSBIソーシャルレンディングの事例のようなリスクを軽減するための対応策です。
大手運営会社でもこのような事例が発生する状況なので完全には回避できませんが、複数に分散することでリスクを軽減できると考えます。
また直近このような事例が発生すると監督省庁の目は厳しくなるので、各事業会社の不正するリスクも減ると思っています。
まとめ
投資はリスクがあるからこそリターンを得られるもので、リスクをゼロにすることは出来ません。
然しながら、リスクを正確に把握して、それに対する対応策を講じることで極力リスクは軽減できます。
投資で大きく利益をあげている方は、このリスクと上手く付き合い最大限にリターンを得ている方だと思います。
私もまだまだ勉強中の身ですが、私なりにクラウドファンディングの記事を通して投資リスクに関する考えを纏めてみました。
記事を読んで頂きありがとうございます。